硬質地盤クリア工法では、パイルオーガによる芯抜きまたは先行削孔を併用しながら施工するため、圧入法線上空に支障物がある場合には、鋼矢板だけでなくパイルオーガも継ぎながらの圧入作業となります。パイルオーガを継ぐ際には、クレーンでの補助吊りが不可欠であることから、従来では鋼矢板計画天端から11.0m以上の上空クリアランスが必要であり、橋梁の桁下や架空線など移設のできない支障物によって、施工を諦めていた空頭制限下における圧入を現実にしたのがオーガハンドリングシステムです。オーガハンドリングシステムをクラッシュパイラーに装備することで、鋼矢板計画天端からの最少施工高さは7.0mとなり、圧入工法の優位性を失うことなく施工可能な領域を更に広げる画期的なシステムだと言うことができます。